■腰痛について
腰痛についてインターネット等で調べますと、
『腰痛は、腰(背中の下の部分)に痛みを感じる症状の総称です。状態によってはお尻から足にまでしびれや痛みを感じることもあります。原因はさまざまで、一般的には筋肉や関節の疲労・緊張、椎間板(背骨のクッション)の損傷、神経の圧迫などと言われています。重いものを持ったり、長時間同じ姿勢を続けたりすることがきっかけで起こることが多いとされていますが、ストレスや運動不足も影響します。多くの場合は数日〜数週間で自然に回復します。』
おおよそこのように説明されています。
ですが現実は、よくなったり悪くなったりを繰り返して、徐々に悪くなっている(慢性化と言います)方が多いのではないでしょうか。

椎間板の損傷(椎間板ヘルニアなど)ですと、さすがに数日で回復することは難しいですが、疲労や緊張が原因であれば、適切に休息すれば自然によくなっていくはずです。運動不足が原因であれば、ストレッチやウォーキング、ジムでのトレーニングで解消するはずです。しかし腰痛人口は増え続けていると言います。治らないどころか、悪くなっているとしたら、その理由はどこにあるのでしょうか?
ひとことで言うと、原因を見誤っているからだと思います。
同じ姿勢でいたり、疲労が蓄積して身体を痛めることは確かにありますが、それはあくまできっかけになっただけで、本当の原因はそれ以前の身体の状態にあります。
疲労が蓄積しやすい身体の状態が長く続いた結果、腰痛という形で発症したのです。
では疲労が蓄積しやすい姿勢とはどのような状態でしょうか?
それは骨格のゆがみです。骨格が本来あるべき位置からずれたり傾いたために余計な力を必要となってしまった状態です。
わかりやすい例で言いますと、身体を少し前に傾けたときは、背中側の筋肉に力が入ります。これは前に倒れてしまわないように後ろ側から引っ張って支えている状態ですね。キャンプで使うテントが、倒れないように支柱を中心にして両側から張っているのと同じです。
このようなことが身体のあちこちの関節で起こっていると、疲れやすいのは当然ですし、その状態が長く続くと筋肉や関節に痛みが出てきます。もっとひどくなると関節が変形してしまいます。
痛みがあるからといって、筋肉をマッサージしたり関節の炎症を抑える薬を服用しても、一時的に楽になるだけでまた戻ってしまうことの理由はここにあります。このようなことを続けていると、ますます悪くなることは明らかです。
表面的には筋肉や関節に症状が出ていても、真の原因である骨格のゆがみを正しい位置に戻すことが、根本的な改善への近道です。
くわえて、これはなかなか気づかれないことなのですが、精神的なストレスが骨格のゆがみを引き起こしている場合がよくあります。意外に思われるかもしれませんが、わかりやすい例でお話しますと、強いストレスを感じているときは自然と背中が丸くなって猫背に近い状態になります。呼吸が浅くなって、おなかが硬くなるので食欲が低下するか、あるいは緊張を解こうとして無理やり食べたくなるかもしれません。いずれにしても本来の健康な状態から遠のく結果となってしまいます。
■腰痛・ぎっくり腰に対する訪問マッサージの施術について
当院の施術では、このような状態にも身体から働きかけることでストレスの影響が出ないようにすることが可能です。ストレスの原因をすぐに取り除くことはできなくても、それが身体へ作用することを防ぐことはできます。
このように、骨格のゆがみを修正してストレスの影響を除去するだけで、ほとんどの症状は改善に向かいます。正しく原因にアプローチすることが健康を取り戻す最短コースです。
■実際の症例
神戸市灘区 M様(70代・女性)
長年腰の痛みを抱えて過ごしておられましたが、痛みのために歩くことも困難となり、ベッドでの生活が中心となっていました。痛み止めの薬は常時服用されていましたが、立っていると腰に痛みが出るため、日常生活に支障をきたしていました。
訪問マッサージを開始してから姿勢が徐々に変化し、疲労が起きにくくなってきました。また立ったときのバランスがよくなったため、長く歩けるようになり、転倒しにくくなってきました。姿勢がよくなってからは、運動も並行しておこなうようになり、低下していた筋力が回復したことでますます疲労が出にくくなってきました。
現在は生活に対する意欲が戻ってきて、自分で身の回りのことを積極的におこなうようになっておられます。
「痛みがないことが本当にうれしい。気持ちが明るくなってきました。」(ご本人様談)
