
■廃用症候群とは
廃用症候群とは、長期間の安静や活動量の低下によって筋力や関節可動域が失われ、日常生活に支障をきたす状態をいいます。寝たきりや入院生活が続くことで、筋萎縮、関節拘縮、循環機能の低下などが起こりやすく、生活の質(QOL)を大きく下げる原因となります。
■廃用症候群に対する訪問マッサージの施術について
訪問マッサージでは、関節の動きを保つための可動域訓練や、筋萎縮の進行を抑えるためのマッサージを行います。さらに、血流やリンパの流れを促進し、むくみや床ずれの予防にも効果が期待できます。ご自宅で無理なく継続できる施術により、廃用症候群の進行を防ぎ、残存機能の維持・改善をサポートします。
■実際の症例
神戸市中央区 Y様(90代・男性)
長期の入院後、自宅での生活に戻られた際に歩行が困難となり、筋力低下や関節のこわばりが見られました。週2回の訪問マッサージを継続することで、下肢の筋力維持と可動域の改善がみられ、現在はご自宅内での移動がスムーズになり、転倒予防にもつながっています。
■ご利用者様の声
「退院してからは自分で体を動かせませんでしたが、先生に来てもらってマッサージや運動をしているうちに、少しずつ動けるようになってきました。今はゆっくりですが、家の中を歩けるようになってきました。」(ご家族様談)
