■肩関節周囲炎とは

肩関節周囲炎は、いわゆる「四十肩・五十肩」と呼ばれる疾患で、肩の関節やその周囲の筋肉・靱帯・関節包などに炎症が起こることで、肩の痛みや動かしにくさを生じる病気です。特に腕を上げる、後ろに回すといった動作が制限され、日常生活に支障をきたすことがあります。

■肩関節周囲炎に対する訪問マッサージの施術について

訪問マッサージでは、痛みのある部位に直接強い刺激を与えるのではなく、肩周囲や背中・腕の筋肉の緊張を緩めることで血流を促進し、炎症の回復を助けます。また、可動域制限がある場合は、関節を無理なく動かすリハビリ的手技を行い、少しずつ肩の動きを改善していきます。

【主な施術内容】

  • 肩・首・背中の筋肉のマッサージによる血行促進
  • 肩関節周囲の可動域改善運動(無理のない関節運動)
  • 温罨法(温めによる血流改善、筋緊張の緩和)
  • 痛みの程度に応じた軽度ストレッチや運動指導

■実際の症例

芦屋市 F様(80代・女性)

F様は、右肩の痛みと腕が上がらない状態が続き、日常生活に支障がありました。訪問マッサージでは、肩や肩甲骨周囲の筋肉の緊張をほぐしながら、可動域を少しずつ広げていく施術を継続。数か月後には、腕が肩の高さまで自然に上がるようになり、着替えや洗顔など日常動作が楽になったと喜ばれています。